職業(その30) 

いよいよゴールデンウィークが始まりましたね。
1日と2日に休みをとれば9連休になる今年、
我が家は、
普通の土日と、5連休です。
ちなみに3日しか予定は入っていません。

さて、そんな今日土曜日は恒例の「いぬじが〇〇だったら」の日です。
職業図鑑の上から順に毎週違う仕事をいぬじにやらせていくという、いわゆる『もしもシリーズ』です。
記念すべき30回目の今日の職業は、『飼育員』です。

飼育する方じゃなくてされる方だろ、
という至極もっともなツッコミ、
今回はどうか飲み込んでいただいてぬるい目でお読みいただければ幸いです。
ではどうぞー。


いぬじがとある動物園で働き始めて早2年。
決して大きくはありませんが、入園料無料で地元の人に愛されて続けている憩いの場です。

いぬじは体が小さいため、出来る仕事や担当できる動物の種類が限られているものの、動物の言葉がわかるという他の人にはない大きな長所があるので、スタッフの皆に重宝がられています。
ちなみに、園長には「タヌキとキツネの担当にはしないから大丈夫」と言われています。
溶け込み過ぎるからです。

さて、そんないぬじが今担当しているのはヒツジとヤギです。
大型肉食動物はもちろんのこと、猛禽エリアでもイタチと間違われ本気の捕食モードにさせてしまったため、これからも草食動物専門ということが決まっています。但し、大型の草食動物は食べ物やフンが重過ぎて運べないので、こちらも担当にはさせてもらえないのです。
動物と喋れなければ、だいぶ役に立たぬじです。

話を戻しましょう。
とある週末の朝。天気も良く、絶好の動物園日和となりました。
健康チェックに餌やり、展示スペースへの移動を済ませるとちょうど開園時間となり、待ちかねたようにお客さんが続々と入ってきました。
いぬじがヤギ舎の掃除を始めると、
「いぬじー、ちょっと来てくれー」と先輩スタッフの大沢さんが駆け込んできました。
「どうしましたか」
「タンタンの様子がどうもおかしいんだ」
タンタンというのはリャマ(ラマ)です。この動物園にはオスメス1頭ずつのリゃマがいて、タンタンはオスの方の名前です。メスはポンポンです。
「開園前のチェックでは普通だったんだけど、さっき近づいたらいきなり唾(つば)引っかけられたんだ。今までそんなこと一度もしなかったのに驚いてさ」
リャマはラクダの仲間ですが、これらの種類は機嫌が悪いと大変くさい唾を引っかけてくるのです。しかし大沢さんはタンタンに信頼されているので、これまで決してそんなことはしませんでした。
「はなしをきいてみます」
「頼んだぞ」

落ち着いて話を聞くためいぬじだけでリャマ舎に行くと、タンタンは振り向きざまにいきなり唾をぶっかけてきました。幸いお客さんは近くにいなかったため、いぬじが全身汚れただけで済みました。
いぬじは人間のようにくさいとは感じないので、タオルで頭を拭きながら「どうしたの」と声を掛けました。
「なんだ、いぬじか、悪かったな」
「ううん、だいじょうぶ」
「それ、人間はすっげえくさいらしいから、後でちゃんと洗っとけよ」
「うん、わかった」
「大沢さんがお前を呼んだのか」
「うん、よばれたよ」
「何て言ってた」
「いきなりつばかけられたって、びっくりしてたよ」
「まあ、初めてかけたしな」
「どうしてかけたの」
「…まあ、そういう気分の時もあるんだよ」
「ぼくもよくどんさんおこらせちゃうからわかるよ」
ドンさんというのはヤギのリーダーです。ヒツジさえもまとめているので、怒らせると全員ヤギ舎に素直に戻ってくれなくなり、大変厄介なのです。
いぬじはこういう時、ねえちゃんがいてくれればいいのになあと思います。
ねえちゃんはヒツジを追うのが仕事の犬なので、きっと上手にまとめてくれると思うからです。
実際は全然出来ないのです。

「…いや、大沢さんが悪いわけじゃないんだ」
「どんさんはいつもぼくがおこらせるけど、おおさわさんはおこらせたりしないものね」
「うん、大沢さんはお前とは違うしな」
「じゃあどうしてかけたの」
「…実は、お客さんがな」
「なにかいわれたの」
「まあ、いつものことなんだけどさ。でもせっかくいい天気の日の最初の一言がそれだったんだもんで、なんだか今日は無性に腹が立って、八つ当たりしちゃったんだよ」
「どんなひとことだったの」
「若い女の人がさ、『あ~アルパカだ~♪…って、なーんだ違うじゃん、リャマ?だって、知らなーい』ってよ」
タンタンは声色を変えて、お客さんのモノマネをして見せました。
「にてるものね、あるぱかさんに」
「知らないんだよ、俺はさ。アルパカ見たことねえもん。で、なんでアルパカじゃないとがっかりされるんだ、って言いたいわけよ」
「ぽんぽんはなんていってるの」
「あいつはまあ、俺より小さいしちょっと毛が長いし『リャマも可愛いね~』って言われてるから大丈夫だよ」
「ぼくも『なんだ、たぬきじゃなかったのか』っていわれるとちょっとふくざつだよ」
「だろ?似てるからって差別は良くねえよなあ」
「わかった、ぼくおおさわさんにそうだんする」
「うん。大沢さん、なんとかしてくれるかなあ」

その日の午後。
リャマの柵に取り付けられている説明書きの隣に、新しい案内板が付きました。
大沢さん(38歳・176㎝78kg・独身)の手書きで急きょ作られたその案内板には、

【ラクダ界の隠れたイケメン?? あなたはこの魅力に気づけるか?!
アルパカが癒しのモフカワ系なら、リャマは意外と細マッチョ系?
たまに見せる笑顔のギャップが超キュート♡♡】

とカラフルな文字と絵で書かれていました。
その後、お客さんのインスタへの写真投稿をきっかけに、タンタンに「イッセイ君」とあだ名が付いて、ポンポン共に人気者になりましたとさ。
めでたしめでたし。



「一生」と書く最近人気の俳優さんです。
私は10年以上前からいい役者さんだなと思ってました。
別に何の自慢にもならないですが。
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職業(その29) 

今日はいい天気で暖かくなりました。
が、
強風も吹き荒れました。
こういう日は洗濯物がよく乾くんでしょうが、下手な干し方をするとぶっ飛んで行ったり竿の汚れた部分に触ったりして洗い直しになるので、あまり外に干したくないのです。
そこで、
洗濯自体しませんでした。
まあ、昨日もしたばっかりですのでいいのです。

さて、今日は土曜恒例企画、「いぬじが〇〇だったら」の日です。
職業図鑑の上から順に毎週違う仕事をいぬじにやらせていくという、いわゆる『もしもシリーズ』です。
今日の職業は、『作詞家』です。

と言っても、有名プロデューサーA元さんや昭和の音楽界を支えた亡きA久さんのような、メジャーな作詞家ではありません。
半分趣味のようなものです。
まあ世の中にはきっとそういう人も沢山いるということで、大目に見てやってください。
それではどうぞ。


いぬじが作詞を始めて丸一年。
ふと思いついたフレーズをノートに書き留める毎日です。
全て平仮名なので文字数が多く、一曲書くごとに丸々1ページは埋まるので、今使っている作詞ノートはもう8冊目です。
これだけ書いていると同じような詞も沢山あるのですが、いぬじ自身はいつも新鮮な気持ちで創作活動にいそしんでいます。
良くも悪くもちょっと足りない子です。

これまで何度か作詞コンクールや楽曲コンペにも挑戦して、一度ですが童謡部門で佳作に入ったことがあります。残念ながら曲を付けてもらうことはできませんでしたが、かーちゃんが鼻歌で作ってくれました。
いぬじはとっても喜んで、散歩中毎日歌っています。
かーちゃんはいい加減聴き飽きました。

自信作をブログで公開するようになると、少しずつ読者が増え、今では毎日200人くらいの人が訪れてくれます。
どうやら、良く言えば全く飾り気のない素直さ、良くなく言えば動物としての欲と本能丸出しの歌詞が、言いたいことも言えないこんな世の中の現代人の心にスッと入ってきたようです。
かーちゃんが曲を作っていぬじがアカペラで歌った動画を20曲ほど公開しているのですが、犬かたぬきかよくわからない動物が歌っているという物珍しさもあり、ほんの少しですがお金も入るようになりました。
但し収入の大半はコンビニのアルバイトです。
その模様は、先週をご参照ください。

さて、今日は、そんないぬじが初めて書いた歌をご紹介します。
この時かーちゃんになかなかよく書けてるよと(半分お世辞で)褒めてもらえたので、これからも頑張って書いていこうと決意したのです。
タイトルは、『いただきます』です。
では、どうぞ。

おはようしたら あさごはん
まいにちおんなじ おいしいな
だけどやっぱり すくないな
おねだりしたけど だめでした

おひるねしたら おやつだな
しろいおおきな はこのまえ
あいたらなんでか さむいけど
おぎょうぎよくして まてるぼく

よるのごはんも たべちゃった
いもうとおとうと ちょっとちょうだい
だまってどいて くれたのに
かあちゃんいつも ゆるさない

たべたらうとうと ねむたいな
おかわりでてきた ゆめのなか
ぜんぶひとりで たべよかな
ううん
かぞくみんなで いただきます



いぬじが食べている最中の三豆やしし豆に近づくと、
猫達は文句も言わずにどいてしまうので、
高い場所で食べさせるようにしました。
いぬは怒るので誰も近づきません。
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職業(その28) 

今日は朝が曇りで、
午後一から大雨で、
2時頃から晴れでした。
お天道様に何か気に入らないことでもあったんでしょうか。

さて、今日は土曜ですので恒例企画、「いぬじが〇〇だったら」の日です。
職業図鑑の上から順に毎週違う仕事をいぬじにやらせていくという、いわゆる『もしもシリーズ』です。
今日の職業は、『コンビニ店員』です。

これまではずっと正職員でしたが、今回は初めてアルバイトです。
まあいぬじにとっては差はないんですが。
さて、身近なお店でどんな働きぶりを見せるでしょうか。
ではいってみましょー。


いぬじがコンビニでアルバイトを始めて3か月。
ようやくほぼ全ての仕事を覚え、先輩スタッフにいちいち尋ねることもほとんどなくなりました。
ただ、たまにしか使われないサービスが鬼門です。一度教わっただけではその名前すら忘れてしまうこともあります。
先日は「ファックスの使い方がわからない」と言われて「ダックスのかいかたはいっぱいはしらせてあげるといいとおもいます」と答えてしまいました。

もう一つ、これはスタッフ全員が少々苦手とする仕事があります。
それは、年齢確認です。
タバコや酒類を販売する時に、タッチパネルでボタンを押してもらうアレです。
どう見たって成人であるお客さんにまで押してもらわなければならないので、頼むときには皆気を遣うのです。
ほとんどのお客さんは問題なく押してくれますが、やはり中には未だにクレームをつける人もいます。スタッフは「申し訳ありません、決まりになっておりますので」と丁寧にお願いするのですが、それでもなかなか押してくれない人もいました。
幸いいぬじはこれまでそういう人には一度も会わなかったのですが、今日、とうとう、来てしまったのです。

その時、レジにいたのはいぬじだけでした。
そこへ、60代くらいの男性のお客さんがスポーツ新聞をぽんっと置いて、
「マイセン」
と言いました。
「はいいらっしゃいませ」
「だからマイセン」
「はいなんでしょう」
いぬじは「すいません」と言われたと思ったのです。
「…あーそうか、もうマイセンじゃねえのか、ええと、なんつったか、いつも近所のばーさんの店行くからな、顔で買えるんだよ」
「かおからおかねがでるんですか」
「そうじゃねえよ、ばーさんが顔で種類覚えてんだよ」
「ぼくはかおでしゅるいがたぬきっていわれます」
「お前タヌキじゃねえのかよ、って、そんなことはどうでもいいんだよ、ああ、もう、その、左から2つめのやつ」
「めびうすですか」
「あーそうそう、それそれ、それひとつ」
「まいせんってとんかつやさんですか」
「知らねえよ」
いぬじは「まいせん」の秘密を知りたいなと思いながら、レジを打ちました。
「そちらの『はい』のぼたんをおねがいします」
「は?」
「あの、そのたっちぱねるの『はい』のところをおしてください」
「なんだよそりゃ、…『20歳以上ですか』、だ?
 当たり前だろ、どこをどう見たって俺は20歳以上だろうが」
「おしてもらわないといけないのです」
「誰だよそんなもん決めたの」
「ええと、たぶん、えらいひとです」
「チッ、あーめんどくせーな、お前だって20歳以上だろうがよ」
「ぼく10さいです」
「はあ?なんでそんな子どもが働いてんだよ」
「ぼくおとなです」
「ああ、お前、たぬ…いや犬か、犬ならしゃーねーな。そういやお前らいつから大人なんだよ」
「かーちゃんは1さいでおとなっていってました」
「おい、1歳で大人かよ、はえーな」
「にんげんのとしにするとぼくはもうかんれきくらいだっていってました」
「なんだよ、俺と変わんねえじゃねえかよ、それでコンビニで働いてんのか」
「ぼくこのしごとすきです」
「そうか、まあ、なんだ、悪かったな。これ押しゃいいのか、ほらよ」
実は事務所の扉の裏で出ようか出まいか迷っていた先輩スタッフは、おじさんの機嫌が治ったのを確認してから「いらっしゃいませー」と元気よく顔を出しました。
「ありがとうございました」
「また来るわ」

1週間後、また同じおじさんが来て、
「マイセン」
と言いましたが、いぬじはすっかり忘れて「はいなんでしょう」と答えました。
おじさんは「お互いさんか」とニヤリとしながら、いぬじに言われる前に『はい』のボタンを押しました。

おわり。




『マイセン』は『マイルドセブン』の略称です。
学生時代にコンビニでバイトしていたのですが、
タバコ発注担当の男の子が「色々置いてみよう」と
かなりマイナーな種類まで増やしたので、
自分は全く吸わないのに当時は随分銘柄に詳しくなりました。
あと、まい泉の黒豚 ヒレかつ膳が食べてみたいです。
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職業(その27) 

一昨日までほとんど咲いていなかった桜が、
昼間見たらほぼ満開でした。
そして、今日は雨でした。
ああ、もったいない。
なんとか来週までもちますように。

さて、そんな今日土曜は恒例の連続企画、「いぬじが〇〇だったら」の日です。
職業図鑑の上から順に毎週違う仕事をいぬじにやらせていくという、いわゆる『もしもシリーズ』です。
今日の職業は、『コメディアン』です。

「コメディアンと芸人の違いは?」
と思われたかもいらっしゃるかもしれませんが、
『コメディアン=喜劇役者』(by wiki)ということだそうです。

果たしていぬじは笑いを取れるのか。
でははじまりはじまりー。


いぬじがコメディアンを目指して喜劇専門の劇団に入団し丸一年。
これまでの一年は先輩団員の付き人兼雑用係で一切舞台には上がれませんでしたが、この度めでたく初舞台を踏むことになりました。
役名はいぬじです。
犬役です。

さて、いよいよいぬじデビューの前日リハーサルを迎えました。
いぬじはまだセリフが数える程度の端役ですので、本日はその登場シーンを全てお送りしましょう。

舞台は昭和、関西下町の小さな商店街。
うどん屋の店員で28歳独身のケンちゃんを主役とした、人情物語です。
少々荒っぽいが面倒見のいい大将、大将が唯一頭の上がらない明るい女将さん、ケンちゃんの幼馴染の酒屋のショウちゃん、ケンちゃんがひそかに憧れている花屋のサトミちゃん、うどん屋の常連のヤス爺、真面目だけが取り柄のお巡りさん、ケンちゃんの妹でおとなしいユミ、サトミちゃんの兄貴でケンちゃんの永遠のライバル・カズなどが登場する人気シリーズです。
さて、今回はどんなドタバタが繰り広げられますやら。

大将  「一体、誰がヤス爺の下駄を盗んだんや」
ショウ 「ヤス爺、ほんまはボケてどっか忘れて来たんちゃうか」
ヤス爺 「アホ抜かせ、誰が裸足で歩くかい、まだそこまで耄碌する年とちゃうわ」
女将  「しょうもないこと言うてる前に、誰かはよお巡りさん呼んできてんか」
ケン  「女将さん、ぼくちょっと交番まで行ってきます」
女将  「お願いねー」

巡査  「窃盗事件があったというのはここでありますか」
大将  「おう、やっと来たか」
ヤス爺 「そうや、わしの下駄が盗まれたんや」
巡査  「なんと、下駄が盗まれたと」
ヤス爺 「このうどん屋のな、座敷に上がってうどん食うてごちそうさまー言うてほな帰ろかて下見たらあるはずの下駄があらへんのや」
巡査  「どなたかが間違えて履いて行かれたということは」
大将  「それはないな、この爺さん以外に座敷で食うとった客はおらへんさかい」
巡査  「これは私だけの手には負えない事件でありますな、よし、ちょうど交番に警察犬がおりますから連れてきましょう」
ケン  「ずっとおるよ」
いぬじ 「きたの」
巡査  「なんと、お前、勝手についてきたのでありますか」
いぬじ 「ううん、かってじゃないの」
ケン  「お巡りさん、犬の引き綱が腰の手錠とつながっとるで」
巡査  「な、なんと、本官としたことが」
ショウ 「あんたいつでもそんなんやがな」
大将  「それにしてもえらい小さい警察犬やなあ」
女将  「ほんま、可愛らしいわー」
ショウ 「なんやこんなタヌキみたいな犬で大丈夫かいな」
巡査  「見習いではありますが、鼻は利くのであります。いぬじ、この方のにおいを覚えなさい」
いぬじ 「うん(クンクン)」
ヤス爺 「っひゃー、なんやくすぐったいわあ」
いぬじ 「(クンクン)おぼえたよ」
巡査  「それじゃ、下駄のにおいを追うんだ」
いぬじ 「うん(クンクン、クンクン) …ここ」
大将  「ここって、お前、便所やないか」
ショウ 「あちゃー、やっぱり見習いではあかんかー」
ケン  「いや、ちょっと待てよ(ガチャ) …あったー!!」
全員  「「「えええええええーー!!(ヤス爺をにらむ)」」」
ヤス爺 「そうやそうや、さっき便所行って履きもん変えて、そのまま出てきてしもたんやった、すまんすまん」
全員  「「「ズコーーーーッ」」」
巡査  「無事解決ということで、失礼するであります」
いぬじ 「おあげたべたい」

翌日、無事初舞台が披露され、いぬじはなかなかの人気でした。
おかげで二日目から少しセリフを増やしてもらいましたとさ。
めでたしめでたし。



評判が良ければ、第二弾もやりたいと思います。
今度こそサトミちゃんやカズ(ユミにメロメロ)を出したいです。
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職業(その26) 

いよいよ新年度が始まりました。

と言っても、
私自身は生活に何も変化はありませんし、
今日は別に嘘もついてませんし、
普通の土曜日でした。

さて、というわけで今日は土曜恒例連続企画、「いぬじが〇〇だったら」の日です。
職業図鑑の上から順に毎週違う仕事をいぬじにやらせていくという、いわゆる『もしもシリーズ』です。
今日の職業は、『コピーライター』です。

ひらがなしか喋れない犬が一体どんなキャッチコピーを作り出すというのか。
私にもわからないのでやらせてみました。
ではいってみましょー。


いぬじがコピーライターという肩書きで働くようになって3年目。
中規模の広告代理店に入って新聞広告や企業ポスターなどを作っていましたが、そこに載せるキャッチコピーの社内プレゼンで、「お前のコピー、いつも面白いな」と上司に言われ、実際に採用されることも多かったのです。
当然他の仕事をしながらコピーを作っていましたが、やはりいいコピーを考えるには相応の時間と集中力が必要だろうということで、上から「ライター専門にならないか」と声がかかり、めでたく専属のコピーライターとして働くことになったというわけです。
実は、いつもあんまり考えていないことは聞かれなかったので言いませんでした。
ほとんどただの思い付きでした。
で、これまでどんなキャッチコピーを作ってきたか、
は、ご想像にお任せします。
いえ、決して考えるのが面倒だったからではないのです。

さて、現在制作している広告は、旅行会社からの依頼です。
夏の国内旅行ツアーのポスター用見出しとして、思わず旅をしたくなるようなキャッチコピーを大きく載せてほしいと注文がありました。
ツアーの種類は3つ。
一つめはファミリー向けテーマパーク特集。
二つめはペット連れ避暑地旅行。
三つめはシニア向け温泉ツアーです。

いぬじは夏が大好きなので、意気揚々とノートに向かいました。
いぬじは仕事にパソコンをほとんど使いません。いつも思いついたコピーを大学ノートに鉛筆で書き留めていくのです。
全部ひらがなです。

思いつくだけ候補を出し、社内の会議で二つずつに絞られました。
その二日後、いよいよクライアントにプレゼンです。
いぬじの考えたコピーを見せると、旅行会社の広報部長とその部下は全部ひらがなであることに一瞬驚きを隠せない様子でしたが、数秒間コピーを見てから、
「うん、いい」
と頷きました。
その後は「これは、どっちもいいなあ」「ひとつに絞るのはもったいないなあ」「いやー迷うなあ」とご満悦で、その日は持ち帰り、後日「決まりました」と会社に連絡がありました。

そのコピーは、こうです。

【ファミリー向けテーマパーク特集】
 なつ、だいすき。

【ペット連れ避暑地旅行】
 なつも、あそぶのだいすき。 

【シニア向け温泉ツアー】
 うみのさち、やまのさち、どっちもだいすき。   

受付開始日から次々と予約が入り、旅行会社は定員を増やすのに大忙しだったとのことです。
めでたしめでたし。


コピーのプロの方、
実際の良し悪しは、素人ですのでどうか見逃してください。
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