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 2006年07月 

昔話 

昔話には2種類あります。
1つめはもちろん、「むかしむかしあるところにおじいさんとおばあさんが~」から始まる、絵本やアニメで馴染み深い創作の昔話ですね。
もう1つは「わしの若い頃は」「昔は良かった」と愚痴のように口から漏れる、事実の昔話です。
前者は何百年も前が舞台になっていますから確かに「昔」だと言っていいわけですが、後者は話せる人を多少選ぶように思えます。時々、見るからに高校生が「昔はさー」などと口にするのを聞いて少々癪に障った方もいらっしゃるかもしれません。やはり「昔は」と話し始めていいのはお孫さんがいらっしゃるくらいの年代の方のような気がします。

そうは言っても人間誰しもつい昔の話をしたくなることがあるものです。思い出というのは美化されがちですし、誰かに苦労話を聞かされたら「自分の方がもっと苦労してきた」と言いたくなるのが人情です。
こうなったら両方の昔話をミックスしてしまえば誰でも昔の話がしやすくなるのではないでしょうか。コラボです、コラボ。流行ってますし。
たまには流行り物に手を出したくなることもあるんです。
こんな感じでしょうか。

かるくむかし、ある団地にお父さんとお母さんがすんでいました。
お父さんはかいしゃへざんむしょりに、
お母さんはすーぱーへれじうちにいきました。
お母さんがれじをうっていると、れつのむこうからどっすんこ、どっすんこと大きなすいかをかかえたおくさんがあるいてきました。
お母さんは「もうしわけありませんがうしろにおならび下さい」といいました。
おくさんは「こんなにおもいものもってるんだからさきにやってくれてもいいじゃないの」とはんろんしました。
お母さんは「じゅんばんですのですみません」とあたまを下げてあやまりました。
おくさんは「まったくゆうずうがきかないわね、もういいわ」といってすいかをれじにおいてかえってしまいました。
お母さんはかえるまえに、じむしょでてんちょうに「もう少しいいかたがあったんじゃないの」とちゅういされました。お母さんは「もうしわけありませんでした」とまたあたまを下げました。
お母さんはあやまりながら「これもたかおをしんがくじゅくにかよわせるためよ、あのひとのかせぎがわるいんだからわたしががんばらないと」とあたまの中でなんどもくりかえしました。
その日のよるお父さんはおねえさんのいっぱいいるところでおさけをのんで、ごぜんさまでした。
お母さんはおふろのおゆをぬいてみずにしておきました。

めでたしめでたし。

いぬのむかし  【今日のいぬごはん】
   ・骨付仔牛肉角切
   ・牛ハツ
   ・アスパラガス
   ・ブロッコリー
   ・白菜
   ・ヤギミルク、オリーブオイル




読み聞かせたくない話になってしまいました。
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