応援
何となく応援したくなる人がいます。
好きなタレントや本番を直前に控えた受験生やデッドヒートを繰り広げているスポーツ選手や社運を賭けたプレゼンをする営業1課の皆さんやあと1分で閉まる正門に向かって全力疾走している留年すれすれの遅刻常習者のA君を応援したくなるのは自然な感情ですが、ごく稀に、ちょっとイラッとさせられたにも関わらず何故だか応援したくなる人に出会うことがあるのです。
夕方、家のチャイムが鳴りました。
荷物が届く予定もないし、どうせまた何かの売り込みだろうと思いながら玄関を開け、いぬが飛び出すといけないので庭に出てドアを閉めました。
門扉の前に一人の若い男性が立っています。
想像通り、手にはパンフレットの束。
「こんにちは、○×ソーラーの□△と申します。」
やっぱり。
それにしても随分と腰の低そうな方です。
…
…
…
微笑したまま、みつめあう二人。
ただ、時だけが静かに流れてゆく。
…
…
…
「…なんでしょう」
思わず口をついて出てしまいました。
無言の空気に耐えられませんでした。
「ご用件は」と聞く余裕すらなくなっていました。
初めてです。訪問販売の人にこちらから話を振ったのは。
結局太陽電池の紹介だったわけですが、「ソーラー」でそれを推し量れなかった私の負けです。「ヨ○様風」という訪問営業の新しい形を見せ付けられ、微笑の端に苛立ちを隠せなかった私の完敗です。
丁重にお断りし、数十分後いぬの散歩に出かけたら、帰りにすれ違いました。向こうはさすがに気付いていませんでしたが、私は気付くと心の中で「売れるといいねえ」と応援していました。 【今日のいぬごはん】
・鶏胸肉
・鶏レバー心臓付
・かいわれ大根
・チンゲンサイ
・ブロッコリー
・ヤギミルク、ピーナッツオイル
彼の足取りがわりと軽かったのでちょっと安心しました。
できればこちらにも応援のクリックお願いできませんか。
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- [2007/02/23 22:43]
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