抜け殻
これを見かけるようになると、いよいよ本格的に夏が来たなあと思います。
抜け殻です。
この時期に行われる年1回の資格試験が終わって後はただ結果を待つのみという受験者諸君とか、
夏の高校野球地方大会、優勝候補の一角とも言われていた高校が不運にもその年の選抜出場校と1回戦で当たってしまい7月中旬で既に敗退してしまった3年生諸君とか、
今年こそは花火大会に誘おうと6月から入念に計画を立てていたその片思いの女の子に5月から彼氏がいたという事実が発覚した男子諸君とか、
そういった抜け殻のようになった人の話ではなく、
それは今に限らず一年中どこかにいそうですので除外して、
蝉の抜け殻のことです。
前置きが長すぎて申し訳ありません。
先日、庭でいぬじがしきりに何かを気にしているのでよく見てみたら、植木の下のほうに小さな抜け殻が残っていたのです。そういえば何日か前から蝉の鳴き声が聞こえていました。梅雨が明ければ、今年も一斉に蝉の大合唱が始まることでしょう。
朝の4時から。
小学校2、3年の頃でしたでしょうか。
田舎の一軒屋、いたって平和な世の中でしたから、家の中に誰かがいる時は日中玄関の戸はほとんど開けっ放しでした。
夕方6時頃、暗くなってきたので戸を閉めようと玄関に下りた母が「来て来てー」と私たちを呼ぶのです。何事かと走っていくと、上の敷居溝につかまった蝉が、今まさに羽化しようとしているところでした。
40年生きてきた父でも初めて見る光景だったらしく、急いでカメラを取りに行って何枚も撮影、夕飯もそこそこに家族揃ってその美しい姿をじっと眺めていました。
…
意外と時間かかるもんですね、
1時間以上経ってようやく体の半分が出るほどのスピードです。一度居間に戻り、もうしばらく経ってからまた見に行くことにしました。
と、兄が一人でまた玄関へ。
やっぱり男の子、興味があるんだなあと思っていたら、
「ガララッ」という嫌な予感のする音。
父と共に急いで玄関に向かうと、
何を思ったか兄は戸を閉めていました。
ほとんど無意識だったと言いました。
本人も呆然としていました。
もちろん、蝉は落ちていました。
が、何とかつぶれてはいませんでした。
そっと元の位置に戻しました。
夜中、無事に飛び立っていきました。 【今日のいぬごはん】
・鶏骨ごとミンチ
・青梗菜
・人参すりおろし
・ブロッコリースプラウト
・ヤギミルク、ごま油
何か自分なりの理由を言ってたような気がします。
がそれが何だったかは忘れました。
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- [2007/07/12 20:23]
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