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 2008年01月 

主人公その3(後編) 

長々とお送りしてまいりました新春企画第二弾、
「もしもいぬがおとぎ話の主人公だったら」。

昨日前編をお届けしました、
「もしもいぬがいぬデレラだったら」も、
本日とうとう完結編です。

それでは皆様、最後までじっくりとお読みください。

(前編のあらすじ)
まんまとお城に忍び込むことに成功し、
無事目当ての鶏の丸焼きをゲットしたいぬデレラ。
お城の階段の途中で完食し、
一本の鶏の骨を落として走り去るのでした。

翌朝。
昨日の晩、鶏の丸焼きを一気食いしたいぬデレラは、
腹を丸出しにしてのんきに寝坊しています。
結局王子様と踊るどころか目も合わせてもらえなかった飼い主たちは、
帰るなりドレスを脱ぎ捨てやけ酒して、二日酔いで寝込んでいます。

服は脱ぎ散らかり、酒瓶はそこら中に転がり、
床に壁に天井までびしょびしょ(前編参照)状態のところへ、
なんとお城の従者がやってきました。

飼い主たちはびっくりして飛び起き、
とりあえず頭からガウンをかぶったまま玄関のドアを開けました。
すると、お城の従者はこう言いました。

「昨日、お城の階段でこの骨を落とした者がいる。
これを見た王子は『こんな見事な食いっぷりは見たことがない。
肉の一片のかけらも残さずしゃぶり尽くされている。
趣味で作っている私の料理を是非食べてもらいたいので
この骨を残した者を探せ』とおっしゃっている。
誰か、心当たりはないか」

もちろんまったく心底全然心当たりのない飼い主たちは、
「わ、わたくしでございます」
「いーえ、その食べ方はわたくしのもので」
「まあなんてことを、そんな食べ方をするのは私以外にございm」

その時です。
今までへそ丸出しで眠りこけていたいぬデレラが、
骨のにおいに釣られてハッと目を覚まし、
従者目掛けて突進するとその手からあっという間に骨を奪い、
喉にささりようもないほどバリッバリに噛み砕いて飲み込みました。

「なんと、もしやそのいぬが昨日鶏の丸焼きを食べたのではないか」
「いえ、こんないぬは連れて行った覚えがございません」
「それならお前達、ためしにこの王子の作った料理を食べてみるのだ」
「まあなんて光栄な」
と言い終わらないうちに、それもいぬデレラが瞬時に平らげました。
「やはりまさしくこのいぬだ」
「「「いいえ、わたくしです」」」
飼い主たちが王子の料理を一口食べると、

目もくらむようなまずさでした。
一匹でお城に迎えられたいぬデレラは、
末永く王子と共に暮らしましたとさ。

めでたしめでたし。

食っちゃ寝人生  【今日のいぬごはん】
   ・いぬ:馬肉スライス
    いぬじ:馬肉ミンチ
   ・白菜
   ・春菊
   ・大根
   ・ヤギミルク、オリーブオイル


本当にお粗末さまでした。
明日からまた通常更新に戻ります。
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