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 2008年07月 

背中 

父はカメラが趣味です。
そのため私は幼い頃から、ちびまる子ちゃんのたまちゃんのように被写体としての被害を受け続けておりました。5年ほど前に一眼レフデジカメを手に入れてからというもの、以前にも増して毎日毎日ありとあらゆるものを撮影しまくっています。仕事で多くの写真を撮らなければならないことも手伝って、数台ある実家のPCは写真データで埋め尽くされています。

さて、そんな実家のPCの1台を先日立ち上げた時のことです。デスクトップに見慣れないファイルが増えていました。タイトルは「写真」。どうやらまた父が写真データを増やしたようです。
ファイルを開くとさらにファイルがいくつも収納されていて、そのほとんどは仕事関係のデータだったのですが、そんな中ひとつだけ、気になる名前のついたファイルがありました。

「母の背中」。

詩的なセンスなど一切ない父です。当然今までこんなファイル名をつけたことは一度もありません。
そういえば、数年前にこんなことを言っていたのを思い出しました。
父が子供の頃、つまり私の祖母がまだずっと若かった頃、戦死した祖父や親戚達と共に撮影した古い写真をデータに移したいと。
ひとつひとつアルバムから剥がしてスキャナで取り込んでいては大変ですし、剥がして写真を傷めたりすればそれこそ本末転倒です。そこで、アルバムに貼ったまま写真をデジカメできれいに撮影し、傷や汚れなどを修正すればいいことに気づき、時間が出来たらやってみたいと言っていた気がします。多分。

そして、今回の、このファイルです。
ひょっとすると、ようやく祖母のアルバムの撮影を始めたのではないか。
女手ひとつで苦労して自分と兄とを育ててくれた母への感謝をこめて、
今、古い記憶を新しくよみがえらそうとしているのではないだろうか。

そんなことを考えるうちに、無性にファイルの中身が気になり出しました。勝手とは思いつつ、つい断りなくファイルを開いて、写真を見てしまったのです。

すると、そこには、

(PCの方は「more」からどうぞ)

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