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 2010年05月 

G.W.特別企画(その3)  

1日から3夜連続でお届けしております特別企画、
『もしも三豆がおとぎ話の主人公だったら~【かぐや豆】~』。

今宵はいよいよ最終回、皆さまどうぞハンカチのご用意を、
なさらなくて大丈夫です。

それでは心して、
もとい、
心おきなく、
いや、違うな、
まあそれなりにごお読み下さい。


おじいさんにとんでもない要求をつきつけられた五人の人々。
彼らは言われた物を求めてそれぞれに長い旅に出
ることは一切なく、全員別の猫を飼いました。

ようやく落ち着いたおじいさんの家でしたが、
新たにもうひとつの問題が発生していました。
「なあばあさん、最近かぐにゃが月を見て寂しそうに鳴きよるのう」
「ええおじいさん、どうせ一緒に遊んでほしいんでしょうがねえ」
「まったく、近所迷惑でかなわんわい」
「夜行性だからしょうがないですねえ」
夜な夜な月を見ては大きな声でニャアニャアと鳴き続けるかぐにゃ。
おばあさんが布団に入ったのを見計らうようにうんこを始めたり、
寝ているおじいさんを踏み台にして茶だんすの上に飛び乗ったりと、
よく言えば自由奔放、
よく言わなければ好き勝手の限りを尽くしておりましたが、
あくまでおじいさんもおばあさんも完全無視を決め込んでおりました。

すると、ある満月の夜、
かぐにゃは突然家を飛び出していってしまったのです。
「かぐにゃー、かぐにゃよー、わしらが悪かった、
これからは(ほんのちょっと)一緒に遊んでやるから帰ってきておくれ」
と、おじいさんとおばあさんはかぐにゃを探しに、
ちょいとそこの庭先まで行って帰ってくるのでした。

翌朝、おじいさんとおばあさんがガラリと玄関の戸を開けると、
そこには「これであそべ」と言わんばかりのネコジャラシ数本と、
「はらへった」という顔でだらりとくつろぐかぐにゃの姿がありました。
めでたしめでたし。


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すみません。次はもうちょっと頑張ります。次があれば。
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