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 2016年12月 

職業(その13) 

12月24日、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

さて、今日はクリスマスイブである前に土曜日です。
ですのでこのブログは普通に、土曜恒例連続企画をやります。
つまり、「いぬじが〇〇だったら」です。

職業図鑑の上から順に毎週違う仕事をいぬじにやらせていくという、いわゆる『もしもシリーズ』なのですが、
本日の職業は、ここはせっかくですので、
『サンタクロース』
でいってみましょう。

え?それ職業?
と思われたかもしれませんが、
もちろん職業です。
読んでいただければわかります。

では張り切ってどうぞー。


今日はクリスマスイブ。
街は美しいイルミネーションで彩られ、カップルは肩を寄せ合い、家族連れは笑顔で手をつなぎ、女友達グループは自撮りで盛り上がり、男友達グループはゲーセンで対戦ゲームに興じ、
皆、それぞれに楽しいひとときを過ごしておりました。

さて、今日のいぬじは、サンタクロースです。
いや、正確に言えば、サンタの格好をした売り子です。
普段働いているアイス屋さんでアイスケーキを売っているので、今日はお店の前で呼び込みをしているのです。

運の悪いことに、今日は特別冷えます。
全部でホールケーキを30台用意しましたが、この寒い中わざわざアイスケーキを買って帰ろうという人は少なく、午前11時から売り始めて午後6時現在、まだ13個しか売れていません。
まあ普通の生ケーキと違い冷凍物ですから、売れ残っても保存が効くので店長もそれほど危機感は持っていません。
なにしろ売れ残る前提で、販売されている状態では何も上に乗せていないのです。
「自分でデコレーションが楽しめる!」
というふれこみで、凍らせたイチゴやブルーベリー、サンタやツリーをかたどったチョコレートを別添えするという、なかなかの策士ぶり。
去年も10個売れ残りましたが、チョコだけ店員で食べ、別の飾りを用意して2週間後に無事全部売れました。

そういうわけで、いぬじものんびりしたものです。
「おいしいですよー」
「あしたもおいしいですよー」
「きょうはとちゅうでとけませんよー」
の三つをひたすら連呼するだけです。
同じことを繰り返すのは全然苦ではないいぬじ、まさに適役と言えるでしょう。

その時、通りがかった若い男性サラリーマンが、「お、サンタがいる」といぬじに目を止めました。
「ねえ、俺彼女もいないし今日も普通に仕事だし、サンタさんならせめて何かご褒美ちょうだいよ」
とからみ出しました。
どうやら会社で嫌なことがあったらしく、小さくてビビりないぬじを八つ当たりの標的にしたようです。
「じゃあこのケーキたべるといいよ」
「俺一人暮らしなんだよ、こんなでかいケーキ食いきれねえよ」
「れいとうこいれたらひもちするよ」
「俺んちの冷蔵庫、ちっせえの。こんなでかい箱入れたら、他に何も入らなくなるっつーの」
「じゃあ、このいちばんちいさいケーキ、4つにきってちいさいはこにつめるね」
「同じケーキなんか、飽きて食えねえよ」
「れいとうこならひもちするよ」
「…あ、それもうそうか」
「さいしょのひはサンタさんのせて、つぎのときはイチゴのせて、3かいめはツリーのせて、さいごはブルーベリーのせるといいよ」
「なるほどな、…でも、下が一緒だろ?やっぱり飽きるよ」
「じゃあちょっととかして、くだいたクッキーとぐるぐるまぜちゃってもいいよ」
「へえ」
「レジのおねえさんはナッツまぜるのすきだよ」
「なるほどね」
「あとおせんべいもわりといけるの」
「マジで? …なんか、聞いてたらすげえ食いたくなってきた、買うよ、買う買う」

すると、からみ出した様子を心配して立ち止まっていた主婦数人や、その主婦を見て何かあるのかと立ち止まった家族連れ、その主婦たちと家族連れを見て誰か有名人でも来ているのかと勘違いして立ち止まった女子グループ、と気づけば周りに15人ほどの人垣ができており、そしていぬじとサラリーマンの会話を聞いていた主婦たちが、
「私も買うわ!」「私も、生ケーキ買っちゃったけどアイスなら大丈夫だものね」「ママ―わたしもたべたーい」「ねえ、超食べたくない?」「うん、これから私んちで混ぜアイスパーティやろうよ」「さんせーーい」
と、一斉に店内に押し寄せ、

残り17個、15分で売り切れました。


私も食べたくなってきました。
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