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 2017年05月 

職業(その34) 

地元の公立公園内にあるバラ園が見頃です。
24種類、約1200本のバラが植えられている見事なバラ園なのですが、一体誰が世話をしているんだろうと以前から疑問だったのです。父に聞くと、全てボランティアさんの力によるものとのこと。
育てるのが難しいというバラをこれだけ立派に咲かせるのですから、毎日それは手間をかけてらっしゃるんだろうなと思います。

ただ、私は、
父の答えを聞き、別のことが気になってしまったのです。
それは、
父の「ボランティア」の発音のアクセントが、
「ラ」ではなく「ティ」にあったということです。
微妙な方言なんでしょうが、私はそんなイントネーションはしないのでついツッコもうとした瞬間、
「…いや、むしろそっちの方が英語の発音に近いのか」
と思いとどまりました。

さて、今日は土曜恒例「いぬじが〇〇だったら」の日です。
職業図鑑の上から順に毎週違う仕事をいぬじにやらせていくという、いわゆる『もしもシリーズ』です。
今日の職業は、『声優』です。

アニメ好きなら誰しも一度は憧れるであろうこの職業、一体いぬじはどんな仕事ぶりを見せるのか。
それではいってみましょー。


いぬじが声優として仕事を始めて半年。
まだまだ駆け出しで、アニメ1話に付きセリフ数回のほんのちょい役ばかりですが、毎日楽しく働いています。
今までで一番好きなセリフは、「さっきあっちであやしいひとをみかけたよ」です。

そんなある日、所属事務所のスタッフに「新アニメのオーディションがある」と伝えられました。
中でも、あるキャラクター役がいぬじなら受かるんじゃないかと、他の若手声優よりも優先して教えてもらったのです。
そのキャラクターとは、
犬です。
子供向けヒーローアニメの、主人公のペットであり時には一緒に戦う犬の声優を募集しているのです。
いぬじも、いつになく自信を持ってオーディションに臨みました。

前日まで普段より入念に発声練習をし、当日の朝はいつもよりほんの少しだけご飯を少なくしてゲップ予防もしてオーディション会場へ向かいました。
控室に入り、1時間ほど待つといよいよいぬじの名前が呼ばれました。通された部屋には、審査員であるアニメ会社のスタッフ3人が座っていました。

「いぬじです、よろしくおねがいします」
「おや、ほんとの犬なんだね。これは期待できますね」
「がんばります」
「はい、じゃあ楽しそうに鳴いてみてください」
「…」
「どうしたんですか」
「ええと、たのしいときはなかないです」
「いや、その泣くじゃなくて、犬の鳴く、だからね、ほら、キャンキャンとか」
「ぼく、しっぽはふるけどなかないです」
「…そうなんだ、まあいいや、じゃあ悲しそうに鳴いてみてください」
「かなしいってどんなかんじですか」
「えっ、…ええと、そりゃまあ、好きな人に振られたりとか、大事な物を失くしたりとか、そういう時の感情だよ」
「ごあいさつしたかったいぬさんにほえられたときは、なかないです」
「…ああ、そう」
「だいじなおもちゃがどこかいったときは、5ふんでわすれちゃいます」
「…そりゃいい性分だね」
「ぼくがなくのは、にわのまえをだれかしらないひとがとおったときと、おこられてこわかったときです」
「ああ、そういう時は鳴くわけね、じゃあ知らない人が来た時やってみて」
「びゃっびゃっ」
「…真面目にやってね」
「びゃっびゃっびゃっ」
「…それ、本気?」
「はい」
「じゃあ怖かった時は?」
「キャインキャインキャイン」
「…それはすごくうまいね」
「ありがとうございます」
「じゃあ最後に、自分で一番自信のある鳴き方をしてみてください」
びゃうううううう
「うわっびっくりした、…それ、何の時の鳴き声?」
「よるみんなねてるじかんに、そとでものおとがしたときです」
「…あんまりやらないようにね」
「はい」
「結果は後日事務所の方にお知らせしますので」
「ありがとうございました」

数日後。
オーディションの合否が事務所に送られてきました。
結果は、
なんと、【合格】。
ただ、合格の文字の下にこう書かれていました。
〈主人公の永遠のライバルが飼っているタヌキ役〉

3か月後。
放映開始とともに人気はぐんぐん上昇、関連グッズも多数販売され、1クールの予定が続編や映画も作られるほどになりました。
いぬじタヌキのグッズはマイナー好きの人にぼちぼち売れたそうです。
めでたしめでたし。


ちなみに名前は「ぽんじー」です。
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