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 2017年06月 

職業(その35) 

今日はよく晴れ、風が涼しくてとても過ごしやすい一日でした。
お昼は外食にし、買い物をして2時過ぎに帰ってきましたが、このまま家の中で過ごすのはあまりにもったいないと思い、犬達を連れ出して広い公園へ行ってきました。
旦那がベンチでぼけーっとしている間、犬に気付いて話しかけて来てくれた若い娘さん二人とおしゃべりに花を咲かせました。
独身男性なら最高の一日だったと思います。
あ、私もとても楽しかったですよ。

さて、今日は土曜恒例「いぬじが〇〇だったら」の日です。
職業図鑑の上から順に毎週違う仕事をいぬじにやらせていくという、いわゆる『もしもシリーズ』です。
今日の職業は、『大工』です。

小学生男子のなりたい職業ランキング11位の大工さん、
いぬじはどんな働きぶりを見せるのでしょうか。
ではいってみましょー。


いぬじが大工として働き始めて丸一年。
最初の頃は釘もまともに打てませんでしたが、こつこつ頑張ったおかげで、今はなんとか仲間に迷惑を掛けないくらいにはなりました。
ただ、まだ高い所が苦手です。
なるべく低い場所の仕事を回してもらっています。
妹に「にいにゃんだらしにゃいにゃ」と家の階段の上から見下ろされています。

さて、今いぬじが勤める工務店が建てているのは、とあるご家族の新居です。
30代の夫婦と小学生二人&幼稚園の子ども達、それにこれから奥さんの両親が一緒に住むことになる二世帯住宅です。
これまでは別々に住んでいましたが、ご主人の転勤と両親宅の老朽化を機に、両親の土地に建て替えることになりました。
ちなみにどこかで見たような家族構成ですが、あれは奥さんの弟妹と一人息子ですから全然違うのです。

建設が始まって二ケ月が経ちました。土地が広いので、なかなか立派な家です。
玄関キッチンバストイレが全て2つずつある完全分離型の二世帯で、1階が両親の住まい、2階が娘夫婦の住まいですが、1階に2人、2階に5人という人数構成のため、1階の2室を子供部屋にすることにしました。
小学生の子ども二人はおじいちゃんおばあちゃんが好きですし、上が5年生の男の子、下が3年生の女の子と、あと数年もすればそれぞれ思春期に入って親と距離を取りたくなってくる年頃ですので、自分の部屋が親のいる階と別になっていることに子どもたちも喜んでいるのです。
娘夫婦も、両親が孫に甘いばかりのジジババでないことをよくわかっているので、むしろ行儀作法や家の手伝いなどを自分達よりしっかり教えてくれると期待していますし、親にうるさく言われるよりおじいちゃんおばあちゃんに言われた方が素直に言うことを聞くことも知っているので、まさに全員幸せ、これ以上ないマイホームなのです。
ただ一点、ご主人の心境だけを除いて。
「下にオーナー夫婦が住んでいるマンションだと思うことにしよう」と決めたことは嫁には秘密です。
土地を買うほどの収入がない自分の責任だと割り切りました。

話をいぬじに戻しましょう。
先日無事棟上げが終わり、今は柱や梁を金具やボルトで固定する作業を行っています。
いぬじはもちろん1階担当ですが、今回は1階が2階より広く固定する箇所も多いので、いつもなら2階を担当する大橋さんも手伝ってくれています。
大橋さんは53歳、この道35年の大ベテランです。犬が大好きでいぬじの面倒もよく見てくれる、頼れるおっちゃんです。
「いぬじ、そっちはどうだ」
「はい、まだおわってないです」
「ああ、そりゃ見りゃわかる。あと何本だ」
「あと、12ほんです」
「なんだ、意外と早いな、って、あっち全然終わってねえじゃねえか」
「でも、さっきかぞえたら12ほんでした」
「…1、2、3、…なんだ、ボルトの数じゃなくて柱の数かよ」
「はい、はしら12ほんです」
「しゃあねえな、そっちも手伝ってやるよ」
大橋さんは、いぬじの数倍のスピードでどんどんボルトを取り付けていきます。いぬじが2時間かかりそうな量を、30分で終わらせてしまいました。
「やっぱりおおはしさんはすごいですね」
「なあに、長くやってりゃ誰でも出来るようになるさ」
「おおはしさんはどうしてだいくになったんですか」
「まあ、親父の影響だなあ」
「おやじさんですか」
「親父も大工でさ、小学校入ったばっかの頃だっけなあ、一度現場に連れてってもらったことがあるんだよ。親戚の家だからいいだろうってな。そん時もちょうど棟上げが終わった頃で、中まで入れてもらったんだよ」
「ぼるとですか」
「いや、あの家は在来工法ってやつでな、ボルトどころか釘もほとんど使わないで建てたんだ」
「つかわないでだいじょうぶですか」
「ああ、そりゃ見事なもんでな、あらかじめ木材に開けた穴にぴったりはまるように切った木を組み合わせていくんだよ。その仕事がものすごくかっこよくて憧れてなあ」
「かっこいいです」
「ま、実際俺はボルト使ってんだけどな。俺の息子も小さい頃に現場連れてきてたら、『大工になりたい』って言ってくれてたのかもしれないな」
「むすこさんですか」
「っつってももう大人だぞ。『時代は公務員だ』って、郵便局で働いてるよ。去年結婚して今度孫が生まれるんだが、…そうだな、孫には俺の仕事見せとくか、なんてな。あ、話し込んでちゃまずいな、そろそろ仕事戻るぞ」
「はい」

一か月後。
仕事終わりにいぬじが大橋さんを呼んで、
「これむすこさんにわたしてください」
といぬじがすっぽり入れそうなほどの大きさの箱を持ってきました。
「しゅっさんいわいです」
大橋さんが息子さんの家に行って一緒に箱を開けると、中には色とりどりの積み木が入っていました。中には穴が空いていたり、ちょうどその穴にはまる小さな円柱状の突起が付けられている物があり、差し込んで組み立てられるようにもなっていました。
一緒に入っていた小さなメッセージカードには、
「ぼくがつくってきょうだいでいろをぬりました あそんでください」
と下手くそな文字で書かれていました。
一年後には、赤ちゃんのお気に入りのおもちゃになっていたそうです。

めでたしめでたし。


あ、あと、公園でセントバーナードに会いました。
本当にいい一日でした。
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