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短編 

月は鉛色の雲に隠れ、今にも雨が降り出しそうな夜。
道行く人の目も、心なしかうつろに見える。

…

ようやく残業を終え、
重い足取りで家へと向かっていた男の目に、
暗闇にぽつんと灯る提灯の明かりがやさしく映った。

ふと

男は、まるでその明かりに吸い込まれるように戸口の前に立っていた。
そして少しも躊躇うことなくのれんをめくり、

ぺら

「…おやっさん、空いてる?」
「ああ」

ふぅ

口数の少ない大将が炙った烏賊を肴に、
男が「あちち」とつぶやきながら熱燗で体を温めていた頃、

外では静かに白い雪が降り始めていた。

じろ


あ、
すまんすまん。


一杯やりたくなりました。
「ネタないんでしょ」の1クリック、
…うっ。
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コメント

デジャビュ

こんにちは。

ずっと以前の記事に、似たようなのがあったような・・・・・
気がしましたが、
きっと違いますよね(笑)←注

もいち様


それは、
きっと、

気のせいです(爆)




ただ、
めくりネタは(多分)3度目です(大爆)

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