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旅企画(その3) 

土曜日から3夜連続でお送りしてまいりました集中連載、
『3匹のこまめ』。
本日はいよいよ最終回です。

一体どのようなラストが待っているのか、
涙なしにはいられない衝撃のフィナーレ、
どうぞハンカチ片手にお読みください。
変な汗がすぐ拭けます。

では、はじまりはじまりー。


とうとう3びきのすぐちかくまでオオカミがやってきました。
ぬまめは、はなにしわをよせてかるくうなります。じまめは「がんばれねえちゃ」とぷるぷるしながらおうえんし、にゃまめは木の上からたかみのけんぶつです。

そろそろとぬまめのうしろにちかづくオオカミ。
くんくんとぬまめのしりのにおいをかぎはじめます。
ぬまめはじぶんより体の大きいオスにしりのにおいをかがれるのがきらいなので、ガウっとほえてあたまのほうをオオカミにむけました。しかしオオカミはへこたれずぬまめのしりのにおいをかごうとします。
じつはぬまめは、ほかのいぬとはまったくつきあえないしーずーくんにひたすらしりのあとをついて歩かれて、しーずーくんのおとうさんにおどろかれたけいけんすらもつ、なにげにモテる子だったのです。

すっかりぬまめのしりのにおいを気にいってしまったオオカミ、レンガのいえにたいあたりすることなどすっぱりわすれ、ずっとぬまめのあとをついて回りました。
とうとうかんにんぶくろのおが切れたぬまめは、レンガのいえのやねにのぼって、じまめに大ナベにおゆをわかすようにいいました。じまめは大いそぎでおゆをわかしはじめました。

オオカミがぬまめのあとをおってレンガのいえのやねにとびのったしゅんかん、ぬまめはヒラリとやねからとびおり、つんのめったオオカミはえんとつの中へすぽっと入ってしまいました。
えんとつをおちてきたオオカミは、ま下でわかしていたおゆの中へ、ボチャーン。
「あちちちち、あついよーー」
「あ、ごめん、いまうめるね」
「あ、ありがとう、いいおゆになったよ、
 きみ、いっしょにはいるかい」
「ううん、ぼく、おふろはにがてなの」
「そっか、それはざんねんだ、
 いやーいいおゆだった、どうもありがとう」
「どいたまして」

いいおゆにすっかりまんぞくしたオオカミがほくほくとえんとつからかおを出すと、
そのはなさきにすぱーーーんとねこパンチがとんできました。
オオカミはいちもくさんに山へかえり、にどともどってきませんでした。

めでたしめでたし。



もう、ほんとに、
いろいろとすみませんでした。
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コメント

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うまい話しには気をつけなはれや!!

もいち様

甘い言葉なんか囁かれたら、
惚れてまうやろー!!



台詞の順番が逆でした。
まだ旅行の疲れが抜けていないようです。
ということで許してください。

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