新鮮
「最近の若いもんは」
というセリフはもはや慣用句のように定番化していますが、
ゆえに自分が若い頃は「私も年とったらそんな風に言うようになるのかなあ」と思っていたわけです。
が、実際「若い」範疇に入らない年齢になった今、逆に大人の振る舞いの方が目につき、若い人の行為はむしろ「そう来たか」と新鮮な驚きを抱くばかりで、余程のことでもない限りほとんど腹が立たないのです。
私の年代というのは、小学生までの子どもと接する機会はわりとあるものの、中・高生とは最も関わりが薄い年代だと思うのですが、そのせいか私は、彼らの姿からは湧き起こる懐かしさが勝ち、大抵のことは「若気の至り」で難なく許容できるのです。
万引きとか自転車泥棒とかはいけませんけれども。
腹が立つよりも「新しいなあ」と率直に思うのです。
自分が中高生の頃には考えもつかなかった行動に、時代の流れを感じたりその発想に思わず「なるほど」と思わされたり、しかもこうしてブログのネタにすらできてしまったりで、むしろ一つの思い出として楽しんでいる自分がいます。
自分の心が広くなったのではなく、
あまりにも変化に乏しい日々を送っているためです。
自覚はあります。
というわけで、ここ最近体験した若者エピソードをいくつかご紹介します。
家の近所に人通りの少ない歩行者専用の高架トンネルがあるのですが、そこに靴屋さんで靴を入れてもらえる新しいスニーカーの箱と、
そばに古いスニーカーが置いてありました。
処分方法として、新しいなと思いました。
犬の散歩で歩道を歩いていると、前方から女子高生が3人自転車でやってきました。いぬ達を見て「かわいいー」と言ってくれているのが聞こえ、彼女達は私に近づく手前で一列になり、横を通り過ぎていったのですが、二人目の子が、走りながら片手でいぬの背中をさらっとさわっていきました。
なで方として、大変新しいと思いました。
ちなみにいぬは全く気にしてませんでした。
やはり犬の散歩で歩道を歩いていると、道の反対側を男子校生が3人自転車で走ってきました。こちらの方を見ながら「お、犬や」と一人が言い、
もう一人が「お前、食うなよ」、
そして言われた子が、
「うまそう」
と言いました。
いぬじが、たぬきに見えたのかな。
犬を飼って(先代も合わせて)二十余年、
「うまそう」と言われたのは初めてですが、
悪い気はしませんでした。
「食べちゃうぞ☆」的な意味で。
- [2012/12/05 18:50]
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コメント
言われてみたい・・
「うまそう」とは確かに新しい!
おばさんにはこの上ない誉め言葉に思えます
彼らは間違いなく愛犬家ですね(^^)
寒くなりましたね
風邪などひかれませんようお大切に。
ねこもどき様
やはり、うれしく思えますよね。
私だけじゃなかった。よかった。
あと、猫手をぱくっとくわえてみたくなるのは、
…どうか私だけじゃありませんように。
本当に寒くなりましたね。
ねこもどき様も、どうぞご自愛くださいませ。