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職業(その5) 

PPAP、流行ってますね。
先日、ロングバージョンも披露されましたが、
不覚にも、
また笑ってしまいました。
ちなみに、最初のバージョンがこないだスーパーで流れてました。
一瞬でした。

さて、今月から始めました土曜の新企画、「いぬじが〇〇だったら」。
職業図鑑の上から順に、毎週違う仕事をいぬじにやらせてみたらどうなるかという主旨です。
今日の職業は、なんと、なななんと、
「医師」です。
さすがにお医者さんはやめとこうかとも思いましたが、「い」の付く最もメジャーなお仕事ですし、ものは試しにやらせてみることにしました。
一体どうなりますことやら。
ではどうぞー。


小さな町の片隅にある診療所、それが「いぬじ診療所」です。
内科と小児科を扱う、古くて汚い、もとい歴史のある医療施設です。
この診療所をひとりで切り盛りするいぬじ先生、少々頼りないところはありますが、ひとりひとり丁寧に診てくれるとなかなかの評判です。
あ、もちろん看護師さんもひとりいて、元は大きな病院の師長をやっていたこともあるというおばch もとい大ベテランの女性です。
ある時はちゃんと薬を飲まなかった患者さんをビシッと叱り、またある時はなかなか泣き止まない子供を全力の変顔で大笑いさせるなど、いぬじが苦手なことをパーフェクトにカバーしてくれる、とても頼もしいおばc 看護師さんです。

さて、ある日のこと。
風邪が治らないという高齢の男性の患者さんがやってきました。
いぬじ先生は「いつ頃からどんな症状がありますか?」と尋ねます。
すると男性は1週間くらい前から鼻水が増え始めたので市販の鼻炎薬を飲んだものの効かず、4日前に近所の内科に行ったら風邪薬を処方されたので飲んでみても鼻詰まりは良くならず、今朝熱を測ったら38℃あった、と答えました。
いぬじ先生は「犬の平熱ですね」、と言いたくなりましたが相手が人なのでやめておきました。
「じゃあ口開けてください、あ~ん」
「あ~」
「次はちょっと上着上げてお腹見せてください」
「はいよ(聴診器ぺたぺた)」
「食欲はありますか?」
「いいや、昨日の夜から何にも食べてないな」
「それはつらいですね、すごく」
「ん?あ、うん、まあな」

その後、一通りの診察を終えたいぬじ先生は、
「蓄膿症かな」
と、
は言わず、

突然、
「猫飼ってますか?」
と聞きました。

「…は?」
患者さんは面食らってそれからちょっとイラッとしたような顔になりました。
「あ、あの、服に猫の毛が付いてたので」
「ああ、こりゃすいませんね、そうですよ3匹飼ってます」
「それは楽しそうですね」
「そりゃもう、毎日世話してたらボケる暇もありゃしません」
「3匹だと大変なんじゃないですか」
「まあ大変なこともありますけどね、やっぱり可愛いですよ、うちは一人暮らしなもんでね、膝に乗せてちょっと刺身なんかやったりしてね、夜も一緒の布団で寝て、朝なんてね、『おなかへったー』って顔中ペロペロ舐めて起こしてくれるんですわ、まあちょっとザラザラして痛いんですがね、でも痛いから嫌でも起きられるもんでね」
「パスツレラ症かもしれないですね」
「は?ぱすつ…何ですか?」

その後、抗生物質での治療で男性はすっかり良くなりました。
男性も、自分のお箸で猫におかずを食べさせたり、口を舐めて起こさせたりしないように気を付けるようになりました。
もう猫ちゃんたちにそういうことしたりさせたりしないでくださいねといぬじ先生が説明した時には、
「ええ?老後の楽しみを奪うってのか?」
と男性は逆切れしかけたのですが、おb 看護師さんが、
「あなたの病気が酷くなったら誰が猫ちゃんのお世話をするんですか!あなた糖尿病予備軍なんだから、どうしてもやめないって言うなら、新しい飼い主さん探しますよ!」
と一喝してくれた途端、しおしおしおとおとなしくなり、それからは一人と3匹、元気に暮らしているそうです。

めでたしめでたし。



パスツレラ症についての詳しい説明はこちらこちらをどうぞ。
病気の内容の細かい点へのツッコミはどうぞご勘弁ください。
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