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職業(その36) 

今日も朝からいい天気で気温も上がったので、いそいそと洗濯をして庭に干したのです。
午前中には乾くだろうなーと期待して家に入り、小一時間。
いぬいぬじにおしっこをさせようと玄関を開けると、

煙たい。

あー…と気づいて物干し場の方へ回ると、やっぱり裏のお宅が、畑で草を燃やしてました。
生乾きの洗濯物を家に入れました。

さて、今日は土曜恒例「いぬじが〇〇だったら」の日です。
職業図鑑の上から順に毎週違う仕事をいぬじにやらせていくという、いわゆる『もしもシリーズ』です。
今日の職業は、『タクシードライバー』です。

毎日様々な人を乗せて走る街の運転手さん、
いぬじがやるとどんな風になりますやら。

それでは張り切ってどうぞー。


いぬじがタクシードライバーになってもうすぐ1年。
元警視庁の敏腕刑事でも元海兵隊員でもないので、いたって平和に運転業務に勤しんでいます。
たまにちょっと道を間違えますが、間違えたことは黙っておいて(気が小さくて言い出せないので)、その代わり降車直前にパッと上がってしまった料金分をおまけしてかえって喜んでもらいます。

さて、たった今いぬじが乗せたお客さんは、実は芸能人です。
最近テレビでちょくちょく見かけるようになった若手ピン芸人さんなのです。
しかし普段あまりテレビを観ないいぬじは、お客さんが芸能人だと全く気付いていません。
そんな二人の会話を、ちょっと覗いてみましょう。

ガチャ
「ごじょうしゃありがとうございます」
「ジャパンテレビのスタジオまでお願いします」
「かしこまりました」
「…え、運転手さん、ひょっとして、犬なん?…へえ、いぬじさんっていうんか」
「はい、いぬじです」
「僕はゆうじやけどね」
「ゆうじさんですか」
「あー、運転手さん僕のこと知らんかな」
「はいしりません」
ぐはっ、俺もまだまだやなー、もっと頑張らんと」
「がんばってください」
「あ、ありがとうございます」
「ゆうじさんははいゆうさんですか」
「いやいや、この顔で俳優は無理ですわ、芸人です、芸人。『ヒョウ柄スーツに身を包み、いざ、おかんライダー三畳!狭っ!』ってギャグ、聞いたことありません?」
「ないです」
ぐばっ、あいたたたた、運転手さん、居合の達人やね」
「みあいのたつじんですか」
「そうそう、今回のお見合いで記念すべき100回目、これがダメなら101回目のプロポーズ、ってちゃうがなー」
「ふろぼうずですか」
「そうそう、あの銭湯には坊主の霊がいて湯船に浸かっているとどこからともなく読経の声が、ってそれもちゃうがなー」
「どひょうのこめですか」
「そうそう、あの力士は塩まく代わりに米粒まくもんやさかい、砂かぶりのお客さんがあいたたたたー、ってだからちゃうがなー」
「ねこかぶりですか」
「そうそう、付き合ってる時はおとなしくてやさしい彼女と結婚したら1か月で鬼嫁に、5年経ったらおかんライダー三畳!って、ギャグまで言わせてもろてえらいすんません、ってもうええわ」
キーッ ガチャ
「「ありがとうございましたー」」
「1690えんです」
「…運転手さん、僕とコンビ組まへん?」

1か月後。
いぬじはいつも通りタクシーにお客さんを乗せて街を走り、芸人さんはレギュラーが2本増えましたとさ。
めでたしめでたし。


タクシードライバーでなくてもよかったんじゃないか、
という切れ味抜群の鋭いツッコミ、
どうぞそっと胸の奥にしまっておいてください。
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