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職業(その40) 

今日は暑かったです。
ものすごく暑かったです。
そんな暑かった日に、今日初めてやることになった仕事が入ってまして、
余計な、
いえ、
余計に汗かきました。

さて、今日は土曜恒例「いぬじが〇〇だったら」の日です。
職業図鑑の上から順に毎週違う仕事をいぬじにやらせていくという、いわゆる『もしもシリーズ』です。
今日の職業は、『時計職人』です。

時間なんて気にしなくていい暮らしをしている犬が時計職人かい、
と普通にツッコまれそうな職業ですが、
さて、いぬじはどのような働きぶりを見せますでしょうか。
それではいってみましょー。


いぬじが時計職人に弟子入りして早3年。
精巧な時計を一からいぬじだけで作ることはまだできませんが、比較的機構が単純な腕時計や掛け時計の修理は一通りできるようになりました。
そんないぬじ、作業中何に一番気を遣うかと言えば、時計の中に自分の毛が入らないようにすることです。
手袋とマスクとゴーグルとシャワーキャップとスモックで完全防備です。スモックにはいぬじの好きなリンゴのアップリケが付いています。

さてある日のこと。
いぬじは師匠に「お前の好きなようにひとつ時計を作ってみなさい」と言われました。
いぬじは以前から「こういう時計が作りたいなあ」という夢があったので、喜んで作業に取り掛かりました。

いぬじが作業に入って三日後。
師匠はいぬじにいくつか質問をしました。
「いぬじ、からくり時計を作っているんだね」
「はい、からくりどけいです」
「それは自分の部屋で使うのかい」
「いいえ、かーちゃんにあげます」
「へえ、親孝行だね」
「はい、おやこうこうです」
「鳩でも出すのかい」
「いいえ、はとはでないです」
「そうか、じゃあいぬじだけに犬が出たりするのかな」
「それはないしょです」
「ハハハ、何が出るかはお楽しみというわけだ」
「はい、おたのしみです」
「やっぱり短針が12に来たら出るようにするのかい」
「はい、でも1じかんごとにはでないです」
「ふうん、何やら面白そうだね」
「はい、おもしろどけいです」

それから二か月後、とうとういぬじの時計が完成しました。
「ししょう、できました」
「よくがんばったね。それじゃあ見せてもらおうかな」
「はい、みてください」
師匠はまず時計を12時に合わせました。
「おや、何も出ないんだね」
「はい、12じはでないです」
その後、師匠は1時間ごとに時間を進めましたが、いっこうに何も出ません。いぬじが作るのに失敗したのかと思ったその時、時計が6時を指しました。すると、
『おなかがすいーた おなかがすいーた おなかがすいーたよーー
 ごーはんだよ(オー!) ごーはんだよ(オー!)
 ごーはんーごーはんーごーはーんーー』
という歌と共に、犬が3匹、猫が2匹出てきて踊り出しました。
「おお、6時に一斉に出るのか」
「はい、6じにでます」
その後、やはり7時から11時までの間も何も出ませんでした。
「なあ、いぬじ、これ、ひょっとして」
「はい、ごはんどけいです」
「それとこの歌、ひょっとして」
「はい、みんなでうたいました」

その日の晩、仕事から帰っていぬじは早速時計をかーちゃんにプレゼントしました。
それから、毎日ご飯はちゃんと6時過ぎに出て来たそうです。
めでたしめでたし。



歌のメロディは『ダッシュKEIO』です。
野球の応援によく使われる、あれです。
JASRAC登録らしいですが、売り物ではないのでご容赦を。

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