職業(その48) 

秋ですね。

とようやく書ける気温になってきました。
日中は晴れるとまだ暑いのですが、しかし1週間前と比べるとはるかに湿度が低いので、陰に入ればそれほど暑さを感じません。
何より、朝晩の気温が肌寒いほどになりました。
やっと5時起き散歩から解放されます。
秋万歳。

さて、今日は土曜ですので土曜恒例「いぬじが〇〇だったら」の日です。
職業図鑑の上から順に毎週違う仕事をいぬじにやらせていくという、いわゆる『もしもシリーズ』です。
今日の職業は、『ファッションデザイナー』です。

この職業シリーズ、
いぬじがちょっと抜けてるところを書きたいのですが、今日は自分の希望もあってちょっとできる奴になってしまいました。
という前情報の上、お読みください。
ではどうぞー。


いぬじがファッションデザイナーとして仕事を始めてもうすぐ3年。
ファッションデザイナーと言っても人間の服ではなく、ペット服専門のデザイナーです。
いぬじ自身、服を着るのはわりと好きなのですが、たまにちょっと窮屈だなあと感じたり、かーちゃんが「足まですっぽり覆えて、でもおしっこで汚れないような服が安く売ってないかな」とぼやいているのを聞いたりして、それなら自分でデザインしてしまおうと思ったのがきっかけです。
犬が犬の服をデザインし、またサンプル品をいぬじ自身や、また言葉の通じるモデル犬達が着て着心地の確認もできる上、飼い主にとっての実用的な面も備えているので、今ではペット用品メーカー数社から依頼が入るほど人気のデザイナーになってきました。
ただ、デザインセンスがないのが弱点です。
「あかんやん」と言われてしまいそうですが、そっちはよく一緒に仕事をするセンスのいいデザイナーさんにお任せしています。

さて、今いぬじがデザインをしているのは、犬用パジャマです。
「犬にパジャマ?」と思われるかもしれませんが、実は、これはかなりのビジネスチャンスなのです。
昨今、犬と一緒に寝ている飼い主さんも珍しくなくなりました。事情で小型犬しか飼えないけれど、大型犬に埋もれながら寝ている人を羨ましく思う人も珍しくないでしょう。
しかし、いかんせん大多数の犬種は抜け毛がひどく、一緒に寝ると布団が毛だらけになってしまうというのが最大のネックです。朝起きたらまずコロコロ掛けが日課という飼い主さんも多いかもしれません。
そこで、犬用パジャマです。
抜け毛が布団につくのを最大限予防し、かつ通気性と防臭性に優れ、寝返りの妨げにならないデザインに、フィットし過ぎず緩すぎず脱ぎ着がしやすい、犬のストレスにならない生地と縫製。
作ろうと思ったきっかけは、かーちゃんがとーちゃんに「たまには自分の布団くらい自分でコロコロしてんか」と不機嫌そうに掃除をするのを見たことなのですが、いざ作業を始めてみると、ファッション着とは違う難しさが後から後から湧いてきて、なかなか商品化までこぎつけられるデザインが描けないでいたのです。
ちなみにかーちゃんには「頼む、なるべく早く作って」と急かされています。

そうして作業開始から3か月。
ようやく納得のいく物が完成しました。
伸びのいい薄いストレッチ素材、かつ織りの密度が濃いので表面に毛がほとんど出てきません。
寝ている間に脱げたりずれたり引っかかったりしないよう、適度なフィット感を保ちつつ、熱や臭いがこもらないよう空気の層もしっかり確保されています。
何より、首周りから足首までしっかりカバーできる丈で、試しに1週間着て寝てみたところ、抜け毛の多い時期でもほとんど布団に毛が付きませんでした。
もちろん体のサイズに個体差があるので、既成でも10種類のサイズ展開、希望者にはオーダーも対応できないかとメーカーに相談しているところです。
「これは売れるよ」
センス担当デザイナーの九条さんが言いました。
「ほんとですか」
「うん、みんなこういうの絶対ほしいと思ってたもん」
「でもちょっとたかくなっちゃうとおもいます」
「いやいや、高くても買うよ、これなら」
「そうだといいです」
「大丈夫大丈夫」
2週間後、九条さんの言う通り、メーカー絶賛ですぐに商品化の段取りが決まりました。
オーダーも、フルオーダーは無理でしたがセミオーダーという形で受けてもらえることになったのです。
それから2か月後、いよいよ発売が開始されました。するとたちまちのうちにヒット商品になり、パジャマとしてだけでなく、シニア犬や病後の介護服としても人気になりました。
「ほらね、やっぱり売れたでしょ」
「くじょうさん、すごいです」
「すごいのはいぬじの方だよ」
「もうかーちゃんがあさからかりかりしなくなりますか」
「なるなる、そっか、それがモチベーションだったか(笑) じゃあ今夜から早速全員で着て寝ないとね」
「しゃわりはききますか」
「そんなの、サンプルもらえばいいじゃん」
「もでるさんたちにあげちゃいました」
「…あー、そうなんだ…」
「ぼく、きせいのさいずだとあわないのでせみおーだーしてもらわないといけないです」
「あー、そっちだと一着1万2千円(税抜)だっけ?」
「はい」
「…うん、わかった、社割、聞いとく」

数日後。
なんとか税込1万円にはしてもらえました。
かーちゃんは「洗い替えもいるわな…」とさんざん悩み、より抜け毛の酷いいぬ用のを一着だけ買いました。
既成サイズでしたが、いぬじより大きいMLサイズだったので1万2千円(税込)でした。
おわり。


ほしい、本当にほしい犬用パジャマ。
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