職業(その55) 

また台風が来てしまいましたね。
この土日は地元でわりと大きなイベントがある予定だったのですが、残念ながら明日は中止になってしまいました。
イベント自体には行く気がなかった地元民としては、
そうか、明日は道が混まないのか。よかっt
…あ、いえ、実行委員会の方々、大変お気の毒でした。

さて、今日は土曜ですので土曜恒例「いぬじが〇〇だったら」をやります。
職業図鑑の上から順に毎週違う仕事をいぬじにやらせていくという、いわゆる『もしもシリーズ』です。
今日の職業は、『モデル』です。

と言っても、犬ですので当然ペットモデルです。
「じゃあ『へ』の時にやりなよ」という至極真っ当なツッコミはどうか飲み込んでください。
では張り切ってどうぞ―。


いぬじがペットモデルとして働き始めてもうすぐ3か月。
まだまだ駆け出しですが、人の言葉がわかるという大きな長所があるので、撮影スタッフからは「指示通りに動いてくれる」となかなかの評判です。
あ、間違えました、「指示通りに止まってくれる」でした。

さて、今撮影しているのは、ホームセンターオリジナルペット用品の広告写真です。
このホームセンター、とある地方中心に店舗を展開している中堅チェーンですが、昨今のペットブームに乗ってオリジナルのペット用品を続々と開発中なのです。
大手のペットショップが少ない地方だったこともあり、手頃な価格と悪くない品質で、ホームセンターの中でも売れ筋の商品分野になりました。

いぬじがスタジオに入ると、そこには来月の広告に掲載予定の商品がずらりと並んでいました。
冬用の服を始め、厚手のマットにぬくぬくベッド、ペット用湯たんぽに小さいコタツまであります。
いぬじは目をキラキラ輝かせました。寒いのが苦手なので、こういうあったかグッズは大好きなのです。
「じゃ、いぬじ君、早速やろうか」
カメラマンさんが声をかけてきました。
「はい、がんばります」
いぬじはセットの方へ移動し、最初はどの商品の写真を使うのかワクワクしていると、まずアシスタントさんはベッドとマットを持ってきました。
「服は別の子が着るからね」
いぬじは雑種なので、服の大きさの目安になりにくいのです。いぬじのそばにマッチ箱でも置いておかないと、「この犬はどれくらいのサイズなのよ」という問い合わせが来てしまいかねません。
いぬじは服を着るのはそこそこ好きですが、こういった広告の仕事で自分が着ることはほとんどないこともよくわかっていたので、全然気になりませんでした。むしろ、他のあったかグッズの方を使いたくてしょうがなかったので、今日は服を着る撮影がないことがかえって嬉しいほどです。

「じゃあ、そこにいい感じに座ってね」
「はい」
いぬじはマットの上に『いい感じ』に横たわりました。
「そうそう、その調子」
首を右に向けたり左に向けたりカメラの方を向いたり目をつぶって伏せたり、指示通りどんどんポーズを変えていきます。
「はい、オッケー」
撮影は実にスムーズに進みました。
「じゃ、次はベッドね」
「はい」
いぬじは丸型の屋根の付いていないタイプのベッドに入り、やはり同じようにいろんな姿勢を取っていきます。
さすがペットグッズに力を入れているホームセンターの製品だけあって、とても居心地のいいベッドです。いぬじは「ぼくもこれほしいなあ」と思いました。

その時、カメラマンさんの携帯が鳴りました。
「あ、ごめん、すぐ終わるからみんなちょっと待ってて」
一旦撮影が中断され、そして数分後、カメラマンさんは電話を終えて帰ってきました。
「お待たせ、じゃあ再開しようか」
といぬじに向けてカメラを構えようとすると、
いぬじは、ベッドの中で爆睡していました。
アシスタントさんが慌てて起こしに行こうとすると、カメラマンさんは小声で、
「いや、いい、そのままで」
と言って、シャッター音をOFFにし、すやすやと寝息を立てているいぬじの写真を何枚も撮りました。

翌月、広告にはいぬじがベッドで実に幸せそうに寝ている写真が載りました。
ベッドは予定の30%増しで売れたそうです。
めでたしめでたし。


ギャラは30%オフ、
ということはなかったようです。という設定です。
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コメント

今日のお仕事はリアルに想像できますね~。
そのホームセンターの広告のチラシが新聞折り込みに入っていたら絶対に行きますよ。
少し遠くても(100kmくらいなら大丈夫)行っちゃいますね。
モデル犬との握手会もやってほしいなぁ。
肉球を鼻に入れてもいい握手会でお願いします。

まめよしさんは「バス ストップ」の歌知らなかったのですね。やはりお若いのね。

たれくりたん様

さすが、100kmは「少し遠い」んですね。
走行距離は年間何万kmくらいになるのかちょっと気になってます。

肉球なんていくらでも鼻に入れてください。入れ放題サービスです。
ちなみに物語の中のいぬじは全然臭くない設定でいってますが(そうしないと仕事がもらえないので)、リアルも足は臭くないものの口臭はほっせ兄ちゃん並だと思います。御覚悟ください。

バスストップは、発売されたのが生まれる前なので知らなかったです。懐メロの番組でもあまり流れないような…。
でも、若くはないです。決して。

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